QRコードメニューは2020年には一時的な対応と見られていましたが、印刷し直さず、平日の午後でもすぐ内容を変更できる便利さから定着しました。一方、急いで導入されたものは利用者に不便を感じさせます。移動済みのPDFに直接つながっていたり、照明が反射するラミネートカードに小さすぎるコードが印刷されていたりするためです。ここでは、店舗運営を一人で管理しているカフェや飲食店でも、無理なく導入できる方法を順を追って説明します。
QRコードの先に何を置くべきか
QRコードから開くのは、文書ファイルではなく、小さなウェブページにするのがおすすめです。Digily Linkのプロフィールリンクページなら、スマートフォン向けに設計され、ブラウザ上で編集できるため、この用途に適しています。店舗ページには、次のようなブロックを配置すると実用的です。
- メニュー。無料プランでは、鮮明に撮影または書き出したメニューを画像ブロックに載せます。ProプランならPDFブロックも利用できます。自社サイトのメニューページへ移動するボタンを設置しても構いません。ドリンクメニューは別のボタンに分けておきます。
- 本日のおすすめ。10秒ほどで更新できる短い文章ブロックを使います。
- 席を予約する。利用している予約システムへのボタンを設置します。
- 注文と支払い。テーブル注文サービスを利用している場合は、そこへ移動するボタンを追加します。利用していなければ省いて構いません。メニューを開くだけでもQRコードは十分に役立ちます。
- 口コミを投稿する。Googleの口コミ投稿ページへのボタンを設置します。食事を終えた直後のお客様は、口コミを投稿してくれる可能性が高い人たちです。
- アレルゲン情報。アレルゲン情報を掲載したボタンまたは画像を用意すれば、各テーブルでスタッフが毎回答える手間を減らせます。
- 営業時間とSNSアイコン。営業時間ブロックは無料プランで利用でき、その日の営業時間をひと目で確認できます。
無料プランでは1ページに15個のブロックを配置でき、通常の店舗には十分な数です。小規模事業者向けプロフィールリンクページのガイドで紹介している構成も、そのまま応用できます。
ファイルではなく短縮リンクにつなぐ
QRコードは、カメラを使ってウェブアドレスを入力する仕組みにすぎません。そのアドレスがPDFファイルそのものを指していると、ファイル名の変更や差し替えだけでQRコードが使えなくなります。Digily Linkの短縮リンクを指定すれば、印刷されたコードはそのままに、リンク先だけを変更できます。通常は店舗ページ、12月はクリスマスメニュー、日曜日は日曜限定メニューへ切り替えても、テーブルのステッカーを交換する必要はありません。
短縮リンクなら、スキャン数も計測できます。テーブル用ステッカー、店頭用、観光案内所に置くチラシ用にそれぞれ短縮リンクを作成すれば、アクセス解析で、どの設置場所が効果を上げているか確認できます。スキャンはトラッキングCookieを使わずに記録されるため、ページに何かを追加する必要はありません。
午後のうちに設定する手順
- 無料アカウントを作成し、上記のブロックを使ってページを組み立てます。モバイルデータ通信でもすばやく表示されるよう、メニュー画像は先に画像最適化ツールで処理しておきます。
- 作成したページをリンク先に指定し、digily.bioやshort.biなどのドメインで短縮リンクを作ります。スラッグは/menuのように分かりやすくします。
- QRコードジェネレーターを開き、URLタイプを選んで短縮リンクを貼り付けます。ロゴを追加し、色を設定して、「メニューはこちら」と表示するフレームを選びます。印刷会社へ渡すSVGと、画面表示用のPNGをダウンロードします。
- まず画面上のコードを2台のスマートフォンで読み取り、次に印刷見本でも確認します。どのコードにどのアドレスが入っているか分からなくなった場合は、QRコードリーダーで正確なリンク先を確認できます。
- 印刷して設置し、最初の週末が終わったらアクセス解析を確認します。
読み取りやすさを左右する印刷と設置のポイント
- サイズ。テーブルカードでは最低でも25 mm四方にします。窓や店頭看板など、離れた場所から読み取るものは、さらに大きく印刷します。
- クワイエットゾーン。QRコードを構成する小さな正方形2個分ほどの、何もない余白を周囲に確保します。枠線に接していたり、情報量の多い写真に重なっていたりするコードは、小さなコード以上に読み取りに失敗しやすくなります。
- コントラストと反射。明るい背景に濃い色のコードを配置します。光沢加工ではなくマットラミネートを選ばないと、店内照明がカメラへ直接反射することがあります。
- 高さ。壁に設置する場合は、着席時の目線の高さに合わせます。手が届きにくいカウンター上部には置かないようにします。
- 短い案内文。コードの横に「メニューはこちら」と添えれば、何のためのQRコードか迷わせません。
- 紙のメニューも数部用意する。紙を好むお客様もいれば、スマートフォンの充電が切れている場合もあります。£数ポンドで用意できる心配りです。
ほかにも印刷しておくと便利なQRコード
- Wi-Fi。ジェネレーターのWi-Fiタイプを使えば、スキャンするだけで来店客用ネットワークに接続できます。スタッフがパスワードを一文字ずつ伝える必要がなくなります。
- WhatsAppでの予約。WhatsAppリンクジェネレーターで作ったコードなら、「こんにちは、席を予約したいのですが」と入力された状態でチャットを開けます。
- 会計場所での口コミ依頼。支払いを待つ場所に、Googleの口コミ投稿ページへ直接つながるコードを設置します。
- イベントと貸切利用。主催者がイベント担当者の電話番号を保存できるvCardコードを用意します。詳しくはvCard QRコードのガイドで説明しています。
よくある質問
注文システムがなくてもQRコードメニューは使えますか?
はい。メニュー、予約ボタン、口コミ投稿リンクを開けるだけでも、大半の役割を果たします。納得できる注文サービスを導入した段階で、ボタンを1つ追加すれば十分です。
メニューを変更するたびにQRコードを印刷し直す必要がありますか?
いいえ。QRコードが短縮リンクまたはページを指していれば、ページを編集するかリンク先を変更するだけで、印刷済みのコードを引き続き利用できます。
QRコードが何回読み取られたか確認できますか?
短縮リンクを指すコードでは、すべてのスキャンが記録され、端末、時刻、参照元を確認できます。ファイルを直接指すコードでは計測できません。
1店舗なら無料プランで足りますか?
はい。広告なしで5ページ、50個の短縮リンク、20個のQRコードを利用できます。月額£2のStarterでは、独自ドメイン、ブランド表示の削除、100個のQRコードが追加されるため、複数店舗を運営している場合に便利です。現在の上限はプランページで確認できます。
スマートフォンを持っていないお客様にはどう対応しますか?
紙のメニューをカウンターに用意し、そのことをテーブルカードにも記載します。QRコードは追加の選択肢であり、紙のメニューを置き換えるものではありません。
最後に確認すること
- QRコードは短縮リンクまたはページを指しており、ファイルに直接つながっていない。
- メニュー、おすすめ、予約、口コミ、アレルゲン情報がページに掲載され、最新の状態になっている。
- 印刷したコードは最低25 mm四方で、周囲に余白があり、表面がマット仕上げになっている。
- 本印刷の前に、印刷見本を2台のスマートフォンで読み取った。
- 紙のメニューも数部用意している。